コロナ禍の中でなにやってんだって話はあるが、8月の頭に映画館へ観に行って来ました。
終わり際って事もあるが、席の埋まり具合は2割くらい。
眼鏡をかけても0.3くらいしか視力が出てないので前の方へ座ったため、自分が座った列は他に人もいなくて、まぁ安心って感じでした。
内容は菅田さん演じる売れない漫画家が、資料用にスケッチした家が殺人現場でFukaseさん演じる殺人鬼を見かける。
その事からインスピレーションを得て漫画を描いて売れるのだが、殺人鬼は自分がモデルである事に気づいていて、その狂気に巻き込まれていく。
と言う感じのあらすじ。
また、漫画原作かと思ったら映画オリジナルでその後、漫画化されてました。
最初っから漫画化する気は合ったみたいだが。
変な言い方だけど普通に面白かったです。
映画オリジナルだけあって話も良くまとまっていて破綻している感じもないし。
シーン毎にちゃんと見せ場見せ場があって最後まで飽きずにみれました。
ちらちら伏線みたいなものがあるので、落ち着いて何度も見たら新しい発見があるかもって感じで考察好きにはとてもいい作品なのではないだろうか。
殺人の手口とか動機みたいなものに関して言えば、クリミナルマインドとか向こうの猟奇殺人系のドラマや映画でやりつくしてる感じなのでものすごく目新しい感じはなかった。
ただ、登場人物ひとりひとり時間が限られてるなりにちゃんとディテールがわかる感じに掘り下げていたり、殺人鬼を描き続けて、主人公も狂気に侵されている様な描写は良くできていると思います。
中心人物が菅田将暉さんに小栗旬さんに高畑充希さんに中村獅童さんと演技に定評がある人達ばかりで、素直にみんな上手いのですが、驚くのはこれが初演技のSEKAI NO OWARIのFukaseさんが他に引けを取らないくらいの存在感だった事です。
最近だと、RADWINPSの野田さんとか[Alexandros]の川上さんとかミュージシャンの演技界への進出が流行っているが、演技はうんまぁって感じくらいの事が多いですけど、Fukaseさんは飛びぬけて良いんじゃないでしょうか。
特徴のある役なので演じやすそうですけど、こまやかな所作にも気を配ってる感じするし、演技から心の揺れみたいなものを感じれて、すごく才能を感じました。
将来、陣内孝則さんやユースケ・サンタマリアさんみたいにミュージシャンからの演技派俳優みたいな枠に入るんじゃなかろうか。
正直、SEKAI NO OWARIには1ミリも興味がなかったのだが、ちょっと聞いてみようかと思うくらい魅力的な感じでした。
ひさびさに素直に人に勧められる作品でした。
よっぽど考察とかで細部まで観たいタイプでなければあえて大画面でなくても十分楽しめるのでDVDなり配信されたら配信なりで観るのをおススメします。