※シリーズものなので徐々に追記する形にする
ちなみにHuluの定額で配信されてます。Amazon Primeだとdアニメストアなので追加料金がかかる。
機動警察パトレイバーは1988年にサンデーで連載開始。
漫画はゆうきまさみが描いているが、原作はヘッドギアと言う創作集団で当時としてはめずらしく初めからメディアミックスを意識して、しかもちゃんと成功している作品。
一応、泉野明と言う若手の女性警官と篠原 遊馬と言う若手の男性警官を中心に物語は進行するが、そこまで明確ではなく。警視庁警備部特車二課第二小隊とそれを取り巻く人間達を描いた群像劇である。
タイトルが「機動警察パトレイバー」とある様にレイバーと呼ばれる汎用ロボットが普及している世界でパトロールレイバーと呼ばれる警察用レイバーの活躍も描かれている。
いわゆるロボット漫画ではあるがガンダムの様なロボット同士が激しく戦いあう事はめったになく、戦争中でもないのでなんか牧歌的な空気を漂わせている。
ただ、漫画、OVA、TV、映画、実写とそれぞれ醸し出している雰囲気が違うと言う特徴がある。
所感
第1話「第2小隊出動せよ!」
久々に見直し。
1988年に連載開始だけあって携帯電話が出てこない。
後藤さんが「春三月 縊り残され 花に舞う」、野明が丹下左膳、ロケットパンチ等、当時でもなかなか時代がかった事を言っている。
大杉栄なんてすっかり忘れていた。気づけば大杉栄が没した年齢よりだいぶ歳をとってしまった。
押井監督作品は毎回、衒学的だと思っているが、脚本が伊藤和典なのでどっちの趣味なのか。
作中テロ事件が起きるがバブル絶頂期に何をと思ったが、前年に日本赤軍の在ローマ各国大使館襲撃事件や赤報隊事件などもあって、まだまだ民衆に熱のあった時代であった。
自分の感覚的には今となっては言われればそんな事あったなくらいだが。
久々に郷里さんの声を聴いて泣きそうになる。
第2話「ロングショット」
アーリーデイズって1988年じゃないの。すでに都庁が新庁舎でびっくりした。
何気に劇中では今のところAV-98式、通称「イングラム」って出てきてない。
「アルフォンス」って野明が呼んでるだけ、たしかTVシリーズだと「アルフォンス」って呼ばないんだっけ。
香貫花が初登場。漫画だと同ポジションがお武さんだけど、何気に香貫花派なので嬉しい。ここでも井上瑤さんの声で泣きそうになる。しょうがないが歳をとるとはこう言う事の繰り返しなんだろうなぁ。
犯人のおばちゃんがうる星やつらチックなのは、キャラデザが高田明美だからかな。
今回の後藤さんの名言は「ババを引いたのはお前だ」だろう。今どきの若者がこんな事言われたらパワハラって言いだすんだろうなぁ。
第3話「4億5千万年の罠」
聴いてるラジオが82.5。NHK-FMかい!
アルコールの自販機がまだある懐かしい。
バルタン星人が標的。
ライオットガン出てきた。しかもシバさんが作った事になってる。
松井さんもこんなところで。
今更だけど元ネタはゴジラかい。博士の名前、平田やん。
オキシジェンデストロイヤーまで出てきた。
なんやねんこのオチ。
第4話「Lの悲劇」
あー笠原弘子、独身っぽい。結婚したかったなぁなんて頭イカレタ事を思いつつOPを聴いてました。
全7話だから毎日見て1週間で通せると思ってたけど、30分すらなかなか捻出できなくてきつい。
Lの悲劇のLはレイバーLなのはわかるが、一応、アガサクリスティーのXの悲劇をモチーフにしているんだろうか。
進士さん細そうだけど、警官だけあってそれなりの体。
アーリーデイズは今のところ通して、教科書のようにちゃんと前振りを無駄なく回収してたり、話のクオリティが安定してていいですね。
ちらちら劇場版の前振りもしてるし。
宮内さんの声を久々に聴いて泣きそう。泣きそうばかりだなぁ。
兵藤まこさんも出てるし。
第5話「二課の一番長い日(前編)」
日本のいちばん長い日からタイトル取ったんだろうけど、話自体はクーデターの話。
劇場版2作目の元ネタの話かな。もちろん伊藤和典が脚本なんだけど、押井守が劇場版2作目の小説版は書いてたりするのでどっちの発案なのか。
1988年当時はまだ赤軍とかも暴れてて、実際にクーデターもあり得るんじゃないかと思ってたけど、上層が腐敗しまくってるせいなのか、庶民の根性が無さすぎなのか、まったくそんな気配もないし、そもそも大義のためにみたいな人、最近まったく見ないなぁ。自己承認欲求が高い人ばっかりで個々人の事ばかり。
ただ、平和なのはいい事なので、クーデターが実際起きるよりはましか。
当たり前だけどまだ公衆電話。
遊馬と野明が東京向かうとき乗ってるの汽車。北海道はまだ汽車だったっけ?
立ち喰い師のネタがもうここで挿し込まれてる
第6話「二課の一番長い日(後編)」
後藤さんと南雲さんが輝く回。
何気に香貫花は優秀なんだろうか。たしかに手に余るタイプっぽい。
野明と遊馬が主役なのにほんとここまで通して大して活躍してない。
今までも無駄な振りとか全然なくて優等生みたいな作品だけど、今回もよくこの話を前後編の計1時間で収めたなぁと感心する。
すごい久々に観た気がするが、改めてしびれる作品だった。
特に後藤隊長はちゃんと大人しててかっこいい。松井さんも並ぶくらい。
本来、いちばん大人らしく振舞うべき甲斐 冽輝が一番子供なふるまいなのもすごい描写だなと思う。
最後に「生きてりゃもう1回くらいやれるさ」は強烈。
首謀者としての矜持も、聞き分けのない子供な感じもあって本当に狂気をはらんだセリフだった。どんな事、思ったらこのセリフを最後に持ってこようと思うのか。
「天使のたまご」で失敗して以来のアニメ監督作だから、今まで溜めてた鬱憤を晴らそうという感じも、瀬戸際で失敗できないと言う抑えもどっちも感じられて、本当に押井の気持ちを吐露したようだった。
第7話「特車隊、北へ!」
この回は監督のクレジットがない?一応、ネットの情報だとTVシリーズとかNEW OVAの吉永 尚之になっている。なぜだろう。
たしかに観てるとカメラワークみたいなものがちがう。周り込んでみたいな表現とか引きの絵とか。
シャフトのブロッケン出てきた!まぁTVシリーズなんてほぼほぼ特車隊VSシャフトだもんね。
今どきはどうかわからんけど、労働者の強さが描かれてていいなぁ。
ただ、後藤さんとかが物事を収めるために隠ぺいを利用しているけど、これが実際に行われてるとすると、腐敗しまくりですね。
原画に鶴巻和哉の名前が、メカニックデザイン協力に佐山善則が。
黄瀬和哉とかと言い、なかなか大物ばっかりかかわってるなぁ。