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映画レビュー「ウォークラフト」ゲーム原作のよくできた映画

ウォークラフト (吹替版)

※ネタバレあり

なんかヒューマンドラマとかが、ほんわかしててもつらくても見れなくなってきたのでちょろちょろ探してて、なんとなく大作ファンタジーっぽかったところに惹かれて観ました。ロードオブザリングとかファンタスティックビーストとか好きだし。

 

あらすじは

滅亡の危機に瀕したオークたちが、フェル魔法と言われる生物の命をもとにした魔法により異世界への扉(ゲート)を開けて、人間やドワーフ、エルフ達の世界に攻め込んできた。

攻め込まれた人間の王国「アゼロス」は王のレインの命で騎士団長のアンドウィンを、王国の守護者である大魔法使いのメディヴの元へ送り、オーク達との戦いに備える。

 

結構、良かった。話が良くできていて、2時間くらいによく収まっているし、ちゃんと振りがあって落ちがある。特になんで異世界からオーク達が来たのか、途中で闇落ちする味方の魔法使いがなぜ闇落ちに至ったのか、簡潔に描かれていて良かった。設定的にはもっと手の込んだ感じなのだろうが、映画の尺だと思うと絶妙な気がする。

 

若干、CGがCGっぽいところが目立ったが、王国の作りみたいのが良く分かったのも良かった。ゲームが原作なので世界観の作りこみがしっかりしてるのかも知れないが、国の造りみたいなのがそれなりに劇中で垣間見えるファンタジー映画は他はロードオブザリングぐらいな気がする。ハリポタとかも局所的にはわかるけど、全体的な感じは全然だし。

気になったのは、心情の書き込みが浅かったせいで物語に重厚感が足りないところだろうか。映画の尺やそもそも登場人物が多いのを考えると簡潔によくまとまっているのだが、せめてメディブの心情をもう少し掘り下げたら物語に重厚感がでたんじゃないだろうか。そもそも味方になる、若い魔法使いのカドガー とか言うのがなんか優秀過ぎなのも説明足らないし、オークの国がどんな感じで窮地なのかわからんし、とむしろ大作ドラマでやるとか、初めから3部作予定とかでやれば良かったのにと思わんでもない。

もしこれで終わるならもったいない気がする。

 

映画の尺に収めるためにファンタジーだと単純に善悪の2項対立にされることも多いけど、ちゃんと群集劇になっていて、俯瞰で観てもそれなりに手が込んでるし、キャラにフォーカスしてみても、それぞれ魅力的な設定があって、掘ったら掘ったで面白そうなので、とにかく映画の尺のちゃんと簡素に収めたのがもったいない。たぶん、ちゃんと掘っていったら名作の部類に入る可能性を感じているのに、本当に簡素によくまとまったせいで、いまいち重厚感がなくて、人によっては退屈かも知れない。

興行収入的には大成功の部類だったようなので続編に期待したいなぁと思います。

 

余談だけど監督・脚本のダンカン・ジョーンズさんがデビット・ボウイの息子さんとの事でびっくり。勝手な偏見だけどお父さんと違って、めっちゃ堅実な脚本書いてきたなって感じ。最近の活動がいまいち見えてこないけど、もっと活躍を期待したいです。年齢的にそれなりだけど、映画監督とか脚本は死ぬまでやれそうだし。

 

ウォークラフト (吹替版)

ウォークラフト (吹替版)

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