飛ばない豚

主に読書について書いています。

ホラー映画「来る」2018年で一番面白かった。

【 映画パンフレット 】 来る (映画出演:岡田准一 他)

年末にぽっつり映画に行く暇とチャンスが発生したため、お馴染みの海老名のTOHOに「来る」を観に行ってきました。

結果、今年観た映画の中でダントツで面白かったです!

※ネタばれあります。

 

主な登場人物

  • リア充気取ってるやつにありがちな、自己顕示欲おばけ、田原秀樹:妻夫木聡
  • 育児ノイローゼでと言うより人を見る目が無さ過ぎて不幸な田原の妻、香奈:黒木華
  • 悪ぶってるけど普通に良い人なオカルトライター、野崎和浩:岡田准一
  • 自力で霊能力を身に付けたキャバ嬢、比嘉真琴:小松菜奈
  • 最強の霊能力者だけどどっちが化け物かわからない、比嘉琴子:松たか子

あらすじ

有名企業に就職して美しい妻とも結婚して充実の生活を送る、田原秀樹。

しかし、少しづつ周辺で怪現象が発生するようになっていた。

会社の後輩、高梨(太賀)が怪現象に巻き込まれ亡くなってしまった頃から怪現象は激しくなっていった。

 

大学の友人で民俗学者の津田(青木崇高)に相談したところ、オカルトライターの野崎を紹介される。

そして野崎のつてで霊能力者の真琴を紹介されるが、真琴のアドバイスに自尊心を傷つけられた田原は真琴をつっぱねてしまう。

 

しかし、田原が気になった真琴は野崎と共に田原の家を訪ねる。

そこで、怪現象に出会うがそれは想像以上に強力な悪霊であった。

 

原作は澤村伊智さんの「ぼぎわんが、来る」

原作は澤村伊智さんのデビュー作で第22回ホラー小説大賞で大賞を受賞した「ぼぎわんが、来る」です。

 

まだ原作読んでないんですけど、全会一致で受賞だったみたいでめっちゃ面白そうですね。

 

「のぞきめ」とか「残穢」とかも映画よりも小説の方が、自分の中で勝手に補完が始まってめちゃくちゃ怖くなるので、これも期待しまくってます。

 

監督は「告白」とか「渇き。」とかの中島哲也さん

元々CMディレクターだった中島哲也さんが監督・脚本をされています。

いろんな意味で衝撃的で外れ作品がほぼ無い監督さんなので安心して観に行きました。

前作の「渇き。」があんまり好みじゃなかったのですが、良くも悪くも衝撃的だったので今回も期待って事で。

 

他に中島作品観たいって人にはとりあえず「告白」を勧める。

 

何気に自分の作品で出演した俳優さんを再度出演させているところはすごく好感持ってます。

「死霊館」シリーズのジェームズ・ワン監督とかもずっとパトリック・ウィルソンを自分の作品に出演させまくってるけど、こんな感じの流れはもっと増えて良いと思います。

 

演出が凄すぎてホラー映画感がうすいけどそこが良い

もうひっきりなしに魅せる魅せる!

ほとんど息抜く暇なしくらい、画面に力があります。

海外ホラー映画とかの大げさな演出と同じような感じなんですけど、よく考えられてるのか粗がないって言うか破たんしてないと言うか。

 

視線が散ってしょうがないみたいな事が無い。

 

たぶん監督がちゃんと見て欲しいところを自然と見ちゃうし、ちゃんと画面全体が視覚の範囲に収まってる感じがしました。

 

ストーリーもちゃんとしてるよ

演出に圧倒されちゃって映像ばっかりに気を取られそうですけど、ストーリーも良く出来ます。

 

原作の小説はまだ読んでませんが、ちゃんと練られて無いとどうしても映画だと端折ってる感じが出ますが、「来る」は全然感じませんでした。

2時間ちょいと最近の映画では長い方ですけど、冗長している感じもまったく無いし。

 

脚本に1年以上かけたらしいですが、さすがです。

 

設定的に一見すると甘い感じのところはありますが、原作小説の解説してる文章読むとたぶんそもそも原作がそこに重きを置いてないようです。

まぁかなり意識的に観なければ特に違和感を感じるようなことは無いくらい練られているので普通に観たら良いかと。

 

そこらの国内映画は反省しろって位にはよく出来てました。

 

人物描写も巧み巧み

演じてる人の演技力もあるだろうけど、とにかく自分物描写が巧みです。

 

妻夫木さんや青木さんは兎に角、内面からクソ野郎感がにじみまくってます。

妻夫木さんはとにかく人を思いやる気持ちが無いって言うか、リア充によくあるクソ野郎そのものでした。

 

表面上ではリア充気取ってるけど、自分の実力もなんもかんも追っついて無いです。

リアルに知り合いにいたらダッシュで遠ざかるタイプ。

 

青木さんは一見良い人そうだけど、まぁ笑顔で近づいてくる奴にロクな人間はいないって言うのを地で行ってました。

しかも屈折しまくってて、はた迷惑。

 

なにやってても岡田さんと小松菜奈さんは良い人だけどちょっと狂ってる。

二人とも心に傷を負ってて後悔しててでも自分の身を顧みず人助けしようとする。

実行しようとするその姿勢がヤバい。

 

松さんは怖い人だけどちょいちょい垣間見える人間味には好感が見えるなぁとか。

日本最強の霊能力者って役なんだけど、才能があってそれを伸ばしてって天才にありがちな感じなんだけど、妹(小松菜奈) を心配してるとことか上手くいかなくて悩んでそうなところとか良い感じでした。

 

あと黒木華さんがとにかく自主性が無くて周りに振り回されてどんどん落ちていく感じが凄かったです。

2018年観た映画では一番面白かったです。

話題の「カメラを止めるな」を観てないので語んなよ!って思われそうだけど、自分が観た範囲で言えばダントツで面白かったです。

 

国内映画ではお金掛かってる方だろうなぁとは思うけど、海外の超大作よりも面白いよ。

CGとかもちろん国内レベルなので笑えるくらいだけど、そんなん全く気にならないくらい!

 

まだやってるから、観ていない人はすぐに映画館に観に行った方が良いよと勧められるくらい面白かったです。

 

あと付け加えると太賀くんが妻夫木さんの後輩なだけで怪現象に巻き込まれて挙句、苦しんで亡くなっちゃうのがすげーかわいそうでした。

 

ぼぎわんが、来る (角川ホラー文庫)

ぼぎわんが、来る (角川ホラー文庫)