※ネタバレあります。
私もだったけど、マインドフルネスを始めても上手くできない人が結構多い。
そんな人にはすごくおすすめな本です。
「疲れない脳をつくる生活習慣」 石川善樹 プレジデント社
著者の石川善樹さんは予防医学研究者で医学博士です。
東大医学部を卒業後に就職せず本人曰く行動的なニートに。
その後、一念発起してハーバード大学へ留学。
異性にモテようとして国会図書館に行って研究したり、結婚するためにストーカーしたり、エピソードには事欠かないおもしろい人です。
まぁ色々あるけどハイスペックな人です。
本の内容
現代は便利になって身体の疲労は減ったけど、脳は疲労が増えて疲れている。
疲れを感じているのは脳なので、脳が疲れづらいような生活習慣を心がけよう。
って事で、マインドフルネスやると良いよって話です。
マインドフルネスって
マインドフルネスはジョン・カバットジンと言う米国の研究者が、自らの瞑想体験を医療に役立てるために開発したプログラムです。
瞑想を科学的に研究して、様々だった瞑想の手法を標準化しています。
そのためこのプログラムに参加すればだれでもマインドフルネスを実践できるようになります。
ブロガーがみんな大好きなGoogleでも「サーチ・インサイド・ユアセルフ」と言う自己探求プログラムで取り入れられています。
私も本を読みました。
サーチ・インサイド・ユアセルフ ― 仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法
マインドフルネスの何がいいのか?
20世紀に入り心理学者たちが「人間が1日に使える意思決定の量は限られている」事を発見しました。
しかし現代は意思決定を行う事が信じられないくらいたくさんあります。
1日に使える意志決定の量を使い切ると人間は欲望に支配されやすくなります。
しかし、マインドフルネスを行うと「いまここに集中」する事によって、無駄に意思決定を行う量を減らしたり、意識的にリラックスする事が出来るのです。
意識的に「脳の疲れ」を減らす事が出来るんですね。
初心者におすすめの本
私もマインドフルネスを始めた時はなかなか上手くいきませんでした。
最初に「サーチ・インサイド・ユアセルフ」を読んだのですが、この本376ページもあります。
読むだけでも結構大変です。
その上、翻訳本なのでどうしても良くわかならないところが出てきます。
それで挫折してしまいました。
しかし、その後あきらめずに他のマインドフルネスの本を読み漁ったのです。
でもやっぱり上手くいきませんでした。
とにかく瞑想状態に入ってる感覚を感じるまでが大変なんですよね。
ところがこの「疲れない脳をつくる生活習慣」はマインドフルネス以外にマインドフルネスが出来るように生活習慣を改善する事をすすめています。
これってすごいです。
他の本ではマインドフルネスを行う事によって色々な事が改善できると書かれていますが、とにかくマインドフルネスを行う事が難しいのです。
しかしこの本はマインドフルネスのために生活習慣を整えようと言うのです。
こんな事言う本は初めてです。
しかも生活習慣の改善もいきなり大変なものでは無くて、一つ一つだったら無理なく取り入れられるようにわかりやすく書かれています。
実際に実践すると効果がわかる
はじめて読んでから2ヶ月くらい経ってます。
一つ一つゆっくり実践していますが本当にマインドフルネスした時の瞑想している感じが分かるようになってきました。
ヨガマスターやお坊さんの様につねに穏やかには出来ません。
でも、最近ではカッとした時にすぐに落ち着けるようになった気がします。
まとめ
マインドフルネスを行うと生活習慣が改善するよと言う本はたくさんありますが、マインドフルネス出来るように生活習慣を改善しようと言う本は初めてです。
しかもこっちの方がマインドフルネスがうまくできない人には効果的だと思います。
石川善樹さんの本は読みやすくわかりやすい本ばかりですが、この本も多分に漏れず読みやすくわかりやすいです。
石川善樹さんの本で読んだものは他にこれ