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映画「赤羽骨子のボディーガード」ネタバレ感想、いびつな親子の話だった

赤羽骨子のボディガード

※ネタバレあります。観てない人は観てからをおすすめ。

あらすじ

高校生の威吹荒邦(ラウール)は錚々児高校3年4組。

いわゆる不良だが曲がったことが大嫌いなタイプ。

同級生で幼なじみの赤羽骨子(出口夏希)に惚れている。

ある日、赤羽骨子の父親である尽宮正人(遠藤憲一)に赤羽骨子のボディーガードを依頼される。

尽宮正人は国家安全保障庁長官で悪の組織をつぶしまくったため、娘の骨子に100億円の懸賞金がかけられたのだ。

そして実は3年4組の生徒は赤羽骨子を守るために集められた精鋭達だった。

荒邦は無事に骨子を守り切る事が出来るのか。

 

いい歳のじじいが何言ってんだって言われそうだけど、ただただ出口夏希がかわいいだけの映画でした。

ちなみに主演はSnow Manのラウール。「ハニーレモンソーダ」「おそ松さん」に引き続いて3作連続の主演。

申し訳ないが原作はマガジンで連載されているが読んだことないです。

原作は結構凝ってるっぽいけど、映画はけしてつまらなくはないが目立って面白い話でもなかった。設定変更とかいろいろあるから短い時間にまとめるためにそれほど凝った事は出来なかったんだろうけど。むしろそれほど批判も聞かないので脚本の八津弘幸が良くまとめたって可能性が高いのかも。

まぁ話はいいとして、まず微妙なのはものすごいやっすいコスプレ感がすごい。

奥平大兼とか高橋ひかるとか鳴海唯とか安斉星来とか工藤美桜とかあのちゃんとか、すごい美男美女が出てるのになんかほぼ良さが消えてる。個人的にはキュウレンジャーだった大久保桜子とかもっと頑張れただろ。つか浅川梨奈なんて気づきもしなかった。

さらに芸人さんが結構出演してて、モグライダーの芝とか3時のヒロインのかなでとか土佐兄弟とか演技がお遊戯会レベルでなんか冷めちゃう。いやコントの時の方が全然うまいやん。

人数も多いからひとりひとりの出番も短いし。

奥平大兼とか鳴海唯とか土屋太鳳とか普通にピンで主演張れるクラスの人達に加え、遠藤憲一に皆川猿時、戸塚純貴と文句なしの実力派もそろってるのにもったいない。

ただ、監督は石川淳一。

初監督作品は「エイプリルフールズ」。戸田恵梨香と松坂桃李が主演。コメディなんですけど結構凝ってて面白かったです。

あと「ミックス」ガッキーと瑛太の卓球映画と「変な家」間宮祥太朗主演で映画化。雨穴原作のホラー。どっちも観てないですけど、気にはなってる。

なので結構実績はある人がやってるので、今回微妙な感じなのは色々大人の事情が絡んだうえで何とか落としどころを見極めた結果かもしれない。

閑話休題

となんかケチつけちゃって申し訳ないけど、観てる時に思ったんですが、尽宮正人は赤羽骨子とは幼少期に別れてて、自分が親である事も伝えてないんですけどずっと見守って来て、ともに暮らしていた土屋太鳳演じる尽宮正親に対してはめっちゃ厳しく接してるんですが実際のところどうなんだろうか。

血のつながりって言うのはちゃんとあるにしても、ずっと離れてて別の人に育てられてる子供って多分、価値観みたいなところはめちゃくちゃ違うんだと思うんです。

かたや血のつながりもあるし、自分の価値観みたいなものも劇中見る限りしっかり受け継いでそうな子供にはめっちゃ厳しい。

私的にはもう離れてしまった子供に対してはそこまで深く愛情を持てる気はしないですし、まして一緒にいる子供の方を厳しく育てられる気もしないです。

それとも信頼関係が強いから厳しくできるし、離れているから甘やかしてしまうのか。

観てる間中ずっと気になってしまいました。

親子と言わず人間関係って個人的なもの過ぎて、それぞれでしょって言うのもわかるんですけど、離婚前はそれなりにかわいがってたのに、離婚したとたん養育を放棄する親もみたことあるし、血のつながりはなくても本当の親子と言っても遜色ない親子もみたことがあるので、やっぱ物理的な距離感って大事だなって思うんですけど。

この手の設定って小説ではよくありますけど、そういうものなんですかね。