ただの豚

書かない豚はただの豚だ

100分de名著「仏にわが身をゆだねよ 歎異抄」今の世にちょうど良い気がする。

NHK「100分de名著」ブックス 歎異抄 仏にわが身をゆだねよ

何気にNHKオンデマンドに入っていてたまにNHKの番組を見ている。

NHKなんて腐りきった組織にお金を払うのは嫌と言う気持ちと、言ってもお金が潤沢にあるお陰で民放だと成立しなさそうな番組がやっているのでつい見てしまう。

さらに基本的にお笑い特にネタ番組か温泉系の番組しか民放では見ないので自然とテレビをつけるとNHKを見るので大人しくお金を払っている。

すごい余談だったけど100分de名著もその類の番組なのでNHKオンデマンドで見ている。

で歎異抄の回をみたらすごく良かったのでテキストも買って読みました。ちなみに「たんにしょう」って読みます。

著者は唯円と思われる。親鸞の弟子みたいな人。親鸞は弟子はいないと言っていたので弟子ではない扱い。

親鸞が入滅後に浄土真宗内で親鸞の教えを自分本位に解釈している人たちが多発したので、唯円がそうじゃねーよって嘆いて書いた書物。

親鸞は法然上人に師事して、念仏仏教を信心してたえらいお坊さん。

20年も延暦寺でがんばってたのに、法然に師事したら法然の斬新すぎる論に旧世代の権力者が怒って、一緒に破門されてしまいそれ以来、俗世にも仏道にも所属してないって言い張って暮らした人。

めっちゃ頑張ったけどなんも出来てないって嘆いてて、少し共感できる。

実際はこんだけ世に影響を与えたんだからすごかったんだろうけど。

ちなみに仏教系では浄土真宗が一番信者多かったんですよ。

浄土真宗の開祖と言われてるけど浄土真宗は親鸞が入滅されてからできているので正直微妙だと思ってる。ちなみに法然上人が立てたのが浄土宗。

教えは本読んでください。私なんかが伝えられるものではないので。

 

あくまで感想です。

 

うちは本家は浄土真宗なんですけどイメージ的には坊さんが生臭で、いっつも飲んだくれて女にもだらしなかったし、肝臓壊して亡くなっていらっしゃるので正直良いイメージはなかった。

今思えば浅はかだけど、仏教って世俗の人間では到底成しえない修行をして悟りを開いてるから尊いものだと思ってたので大乗仏教はあんまり信じてなかった。

まぁいまでも仏がとか輪廻とか信じてるかと言われると微妙だけど。

ただ、私自身も生き方がすごく不器用でいまもずっと苦しい生活をしていて、極めつけに子供が発達障害で完全に社会的弱者なので救いみたいなものを求めてるのは否定できないと思う。とくに今の世の中って知能の高さと空気読む力がめちゃめちゃ大事なのでどちらも持たないわが子は本当に心配。

親鸞の教えを知ったからと言ってその辺が良くなったりは全くしないしこれからもずっと苦しいものなんだと思う。

ただ、歎異抄を知って少しは気持ちが落ち着いた。と言うか慰みになったと思う。

村の人達が浄土真宗がーって縋ってた気持ちがすごくわかったと言うかしっくり来ました。

別に仏教に帰依する必要はないと思いますが、生きるのが苦しいって人はちょっとした慰みになるかと。まぁメジャーな宗教ってどれもそう言うところあるから歎異抄じゃなくてもとは思うけど、書物として良くできてるので良かったです。

今度、他のも読んでみようかと思います。