ダニエル・クレイグになってから007シリーズは全然観てなかったのだが、プライムビデオに入っていたので何気に観ました。
監督はキャリー・ジョージ・フクナガさんで007シリーズで監督をやるのは初めてです。
父親が日系アメリカ人3世なのでフクナガさんなんですね。
2004年にショート映画「ヴィクトリア・パラ・チーノ」を監督して2005年に学生アカデミー賞を受賞、2009年に「闇の列車、光の旅」で長編映画デビューしてから着々とキャリアを築き007シリーズと言う超大作を今回、監督することになったようです。
「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」の脚本もやられているそうです。
2014年にはドラマ「TRUE DETECTIVE」ではエミー賞のドラマシリーズ部門最優秀監督賞、2015年の長編映画「ビースト・オブ・ノー・ネーション」ではヴェネチア国際映画祭でマルチェロ・マストロヤンニ賞を受賞など、イケイケの映画監督ですね。
主演はダニエル・クレイグ。007でジェームズ・ボンドに選ばれるまではアンジェリーナ・ジョリー主演の「トゥームレイダー」で元恋人役だったくらいしか知らなかったんですけど、ジェームズ・ボンドとしてはショーン・コネリー以来、最高のボンドだと言う噂はちらちら聞いていました。
あらすじ
前作のボンドガールでボンドと恋仲になったマドレーヌが幼少期のころ、父親である犯罪組織「スペクター」の一員、ミスター・ホワイトに家族を殺された男が復讐にやってくる。母は殺され、自身も殺されそうになり逃げる途中で凍った湖に落ちてしまい男に追いつかれる。しかしなぜか男はマドレーヌを救い上げた。
ボンドは前作「スペクター」にてMI6のエージェントを引退しマドレーヌと穏やかに暮らしていた。ある日、かつて愛したヴェスパー・リンドの墓を訪れるがスペクターからの襲撃にあう。命からがらマドレーヌと脱出するがマドレーヌの裏切りではないかと疑心暗鬼に駆られたボンドは途中の駅でマドレーヌを置き去りにして去る。
5年後、ジャマイカで一人暮らすボンドの元にCIAの友人であるフィリックス・ライターが細菌学者ヴァルド・オブルチェフがさらわれたため救い出すのに協力してほしいとやってくる。しかしボンドは断ってしまう。
帰路に着く途中で車両トラブルにあい、その際に手助けしてくれた女性が、自分が今の007だ。邪魔をしないでほしいと告げられる。
その事で気になったボンドはフィリックスに協力を申し出る。
そしてキューバでスペクターの会合に紛れ込むがすぐに正体がばれてしまい。ナノマシンに感染させられピンチに陥る。しかし実はオブルチェフがナノマシンのデータを書き換えていて、その場にいたスペクターのメンバーがすべて殺される。
その後フィリックスからナノマシン作成の依頼元がMI6からとの情報を受けるが襲撃に会いフィリックスは命を落とす。
ボンドはイギリスに向かいMI6にて情報を得ようとスペクター最後の生き残り、ブロフェルドに会いに行こうとする。しかしブロフェルドはマドレーヌとしか会わないとの話を聞く。
今回、ボンドはすでにMI6を引退していて新しい007が出てくるのですが、黒人女性(ラシャーナ・リンチ)で最初はどうなる事かと思ったけど、007らしくこちらも色気もあってタフでなかなか良かったです。
ただ劇中でポリコレ的な演出があって、特に黒人女性の007に違和感を感じなかったのにわざわざそんな演出を入れるは邪魔だなぁと思いました。気にしてるから是正しようとするのであって、気になってなければそんな演出を入れる必要もなかったのに。日本は遅れているって言うけど、海外も別にそんな進んでないんだろうなと感じました。
007シリーズには結構多い気がするけど今回の敵も人間的な感情に結構揺さぶられていて、その描写がとても上手くてよかったです。
ダニエル・クレイグがボンドを演じるのはこれで最後らしいですが、ネタバレになりますがあのボンドが家族を持つっていう最後はよかったと思います。
次はだれがボンドを演じるのか楽しみ。